ゴミ屋敷はなぜ生まれる?ゴミ屋敷に住む人々の特徴と今すぐできる対策
メディアなどで時折取り上げられることのある「ゴミ屋敷」は、なぜ生まれてしまうのでしょうか。まったく理解できない人もいれば、少し心当たりを感じる場合もあるかもしれません。
ここでは、ゴミ屋敷にしてしまう人の特徴や近隣に与える被害例のほか、ゴミ屋敷を解決するための対策などについて解説します。
なぜ片付けない?自宅をゴミ屋敷にしてしまう人の特徴
すべての人にあてはまるわけではありませんが、ゴミ屋敷にしてしまう人の中には、以下のような特徴を持つ人がいます。
「もったいない精神」が強くて捨てられない
戦後間もない物資が不足していた時代に生まれた世代の中には、捨てることを「もったいない」と感じてためらってしまう人がいます。こうした人は、物資が豊かになった現代でも、何かを捨てることに罪悪感を抱きがちです。
この「もったいない精神」に何かのきっかけで強迫観念が加わると、食品のトレーや食べ残しなど、明らかなゴミでも捨てることが悲しくなり、溜め込んでゴミ屋敷となってしまうケースもあるのです。
近年アメリカでは、こうした行き過ぎた「もったいない精神」のために物を捨てられない人を「ホーダー(hoarder)」と呼び、精神疾患の1つとして分類しています。
発達障害などの精神的な問題を抱えている
物が捨てられない理由には、たとえ本人が「もったいないから」と言っていても、別の理由が隠れているケースもあります。
たとえば、発達障害を抱えている人の中には「物事に集中できない」「ルールや決まりを覚えられない」という症状に悩んでいることがあり、片付けについても「捨てるべき物と置いておくべき物の区別ができない」「整理整頓ができない」といった症状としてあらわれることがあるのです。
過労によるストレスを抱えている
仕事で多忙を極めていると、家の中にあるゴミを集めて捨てることが物理的に難しい場合もあります。
また、オーバーワークの状態が続くと「働いても思うような成果が上がらない」「ミスや失敗が続く」「自分は無能だと感じる」「生きる気力が持てない」といった感情が消えなくなり、ゴミに囲まれてぼんやりと過ごすような日々が続くケースも考えられます。
身体的な理由で掃除やゴミ捨てができない
一人暮らしの高齢者や、家族と離れて単身で暮らしている人が体調を崩した時も、部屋は散らかってしまいがちです。手足のしびれや腰痛といった症状で、ゴミを捨てに行くのが辛いと感じる場合もあるでしょう。
最初は気にしていても、一度ゴミの多い状態に慣れてしまうと、周囲から見ればゴミ屋敷でも本人はそこまで深刻に考えていない、というケースもあります。
ゴミの捨て方がわからない
資源ゴミや燃えないゴミ、プラスチックや瓶、缶類など、ゴミを分別して所定の曜日に出す、という作業は、認知症や発達障害を抱えている人にとっては大変複雑に感じられます。
「ゴミの日が覚えられない」「ゴミの分別ができない」といった理由からゴミを出せなくなり、その結果家の中にゴミが溜まってしまう場合もあるでしょう。
社会からの孤立による寂しさを感じている
配偶者との別れや子どもの独立などで周囲に家族がいなくなると、寂しさから物を溜め込んでしまう人もいます。「古い物や壊れている物にも思い出を感じて捨てられない」「すっきりした部屋にいると孤独を感じてしまう」といった理由が考えられます。
ゴミ屋敷が近隣住民にもたらす悪影響
ゴミ屋敷を放置していると、近隣に以下のような影響をもたらす恐れがあります。
悪臭・害虫等よる近隣への影響
特に生ゴミの多いゴミ屋敷では、夏の暑い時期になると強い悪臭が漂います。近隣からは「窓を開けたくても臭くて開けられない」「洗濯物が干せない」といった苦情が寄せられることもあります。
悪臭だけでなく、ネズミやハエ、ゴキブリなどの害虫が大量発生する場合もあり、近隣にまで侵入してしまうだけでなく、害虫や害獣が持つ病原菌で衛生環境が悪くなり、周辺地域まで被害が拡大するケースもあるのです。
火災リスクが増える
段ボールや包装紙などが大量にあれば、タバコの不始末などが大きな火災へ発展してしまう可能性も高まります。
また、電源に差したコンセントに積もったホコリから発火する「トラッキング火災」の原因ともなってしまいます。
脱ゴミ屋敷のために、今すぐにできること
上記のような被害を防ぐため、自分自身や周囲が「脱ゴミ屋敷」のためにとるべき手段には、以下のようなものがあります。
行政に相談
自治体の中には、ゴミ屋敷について条例をさだめているところもあります。「手に負えない」と感じたら、一度自治体へ連絡することをおすすめします。連絡を受けた自治体の担当のスタッフがゴミ屋敷へ向かい、状況を調査したのちに行政の手を入れる「管理不全」の状態かどうかを審査会で判断することとなります。
プロの業者に相談
ゴミ屋敷を片付けることが決まった場合でも、片付けの最中に積み上げたゴミが落下してくる、害虫に刺される、不衛生で体調を崩す、火災に巻き込まれるといったさまざまなリスクが存在します。
こうした事態が予想される場合には、プロの業者へ相談してみるのも手段の1つです。不用品回収業者は、こうした危険性を熟知しているため、服装や道具から清掃スタッフの配置、片付ける順番にいたるまで、すべてを考えたうえで効率的に作業をおこなうため、安全に片付けることができます。
有価証券や銀行の通帳など、資産価値のある物についてもしっかりと分別して保管してくれるため、うっかり捨ててしまう心配もありません。
どんな理由であれゴミ屋敷はリスクが高い!早い段階での相談しよう
ゴミ屋敷にしてしまう人々は、身体的理由や精神疾患、寂しさや孤独といった理由からゴミを捨てられなくなってしまいます。ゴミ屋敷をそのままにしていると、害虫の発生や悪臭、火災のリスクといった被害が近隣にまで及ぶため、早い段階で行政へ相談したり、プロの業者へ片付けを依頼するのがよいでしょう。
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