ゴミ屋敷化の原因は認知症?症状を理解して正しい対処を!

ゴミ屋敷化の原因は認知症?症状を理解して正しい対処を!

独り暮らしの高齢者が認知症を発症すると、自宅がゴミ屋敷化するケースが増えています。認知症はさまざまな脳の機能を低下させ、今までできていたことができなくなるのが特徴です。しかし、自宅がゴミ屋敷化することと、認知症はどのような関係があるのでしょうか?こちらでは、認知症がゴミ屋敷につながる理由、認知症以外でゴミ屋敷化する病気、家族ができる対処法について解説します。

認知症がゴミ屋敷化につながる理由

認知症によって起こる主な症状と、ゴミ屋敷化する理由について見ていきましょう。

認知症の主な症状

認知症で起こる主な症状は、以下のものが挙げられます。

  • 記憶障害

    物忘れが激しい、新しい記憶が定着しにくい

  • 判断力の低下

    良いこと・悪いことを正しく判断できない

  • 理解力の低下

    ルールや決まりを理解できない、覚えられない

  • 見当識障害

    日付・曜日・時間、周りの人との関係性などがわからなくなる

  • 実行機能障害

    手順通りに物事を進められない

認知症を発症すると、今まで当たり前にできていたことができなくなるのです。ただし、認知症は高齢者だけに限らず、64歳以下で「若年性認知症」を発症する可能性もあります。

見当識障害によってゴミの日がわからなくなる

認知症でゴミ屋敷化する要因は、見当識障害の症状が深く関係しています。日付や曜日の感覚がなくなり、ゴミを捨てる収集日にゴミを出せなくなるのです。捨てられないゴミが徐々にたまり、部屋の中を埋め尽くすことでゴミ屋敷と化してしまいます。

認知症によって収集癖がついてしまう

認知症が進行すると、物を集める「収集癖」の症状が起こるケースがあります。

認知症による収集癖の特徴は、ゴミでしかない物を「まだ使える」と判断し、捨てずに集めることです。自宅にあるゴミだけでなく、ゴミ収集場所でまだ使えそうな物を拾ってきてしまうため、高確率でゴミ屋敷化する傾向があります。

第三者ではゴミに見えても、本人にとってはまだ使える物として認識しているため、捨てるように促しても拒否するのが特徴です。

認知症以外も!ゴミ屋敷化を招く代表的な病気

高齢者におけるゴミ屋敷化の原因は認知症だけでなく、以下の病気も関係があると考えられています。

セルフネグレクト

セルフネグレクトは別名「自己放任」といい、自分自身や生きることに興味や関心がなくなり、身の回りのことを何もしなくなる病気です。食事や排せつ、入浴といった、生きるうえで最低限やることも意識的に拒否し、「何もできない」状態になります。部屋の掃除やゴミ捨てを一切やらないばかりか、ゴミがどんなにたまっても本人は何も感じないため、ゴミ屋敷と化してしまうのです。

また、自分自身の体調に関心がなくなるため、体調が悪くても病院に行かなくなることがセルフネグレクトの問題点です。命にかかわる重要な病気なので、家族は注意する必要があります。

ホーダー(ためこみ症)

ホーダーとは、極端に物をためこむ病気で、強迫性貯蔵症(ホーディング)とも呼ばれています。ゴミを捨てずに部屋にためこむと喜びや安心を感じる一方、ゴミを捨てることに強い後悔や罪悪感、不安を感じるのが特徴です。

他人から見たらゴミ屋敷でも、本人にとっては「大切な物に囲まれた落ち着ける場所」と認識が異なります。つまり、本人はゴミ屋敷と認識していないため、解決が難しい病気といえます。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、落ち着きのなさや集中力のなさ、整理整頓が苦手といった特徴があります。片付けをはじめても気が散って先延ばしする、物を整理できず山積みにする、衝動買いで物が増える、といった行動がゴミ屋敷につながります。ゴミ屋敷という認識はあるものの、うまく片付けられないのがADHDの傾向です。

認知症によるゴミ屋敷化を解消!家族ができる対処法を紹介

認知症が原因でゴミ屋敷になった場合、ほかの家族ができる対処法を紹介します。

家族のコミュニケーションを多めにとる

ゴミ屋敷化する高齢者の多くは、「寂しい」という気持ちを抱えています。収集癖がはじまるきっかけは、「物を集めて寂しさをまぎらわすため」という説もあるほど、寂しさとゴミ屋敷化の関係は深いのです。

ゴミ屋敷化を食い止めるためには、本人と家族とコミュニケーションをとる時間を増やすことが大切です。話を聞いてあげるだけでもいいですし、気分転換に外出してもいいでしょう。

処分しても差し支えない物かどうかを見極める

一部のゴミを処分しても気付かない場合、デイサービスなどで外出しているときに捨ててしまう方法が有効です。もしも捨てたことに気付いた場合は、認知症特有の「物盗られ妄想」につながる可能性があるので注意が必要です。

物盗られ妄想は、物をしまった場所を忘れていることを認めず、盗まれたと主張する症状です。身近な家族を疑うケースが多いので、もし疑われたとしても否定せず、話題をそらすことをこころがけましょう。

ゴミ屋敷清掃のプロである不用品回収業者に相談するのも手段のひとつ

ゴミ屋敷と本人が認識してれば、自分でゴミ屋敷清掃業者に依頼することも可能です。しかし、ゴミ屋敷と認識していない場合は、家族や周囲の人が依頼する必要があります。

収集癖やためこみ症が原因の場合、ゴミをゴミと理解させるのが難しく、家族でも説得できないケースも少なくありません。そんなときこそ、ゴミ屋敷の状況をよく知る業者に相談し、本人を説得してもらうことで解決につながります。家族だけで対処しきれない場合や、ゴミ屋敷清掃のプロである不用品回収業者に気軽に相談しましょう。

家族は積極的にコミュニケーションを!それでもだめなら不用品回収業者に頼ろう

家族は積極的にコミュニケーションを!それでもだめなら不用品回収業者に頼ろう
認知症を発症すると、認知機能の低下や収集癖といった要因でゴミ屋敷化すると考えられます。見当識障害の症状でゴミの収集日を理解できず、ゴミを出せなくなることがきっかけのひとつです。また、物をためこむ認知症特有の収集癖や、ホーダー、セルフネグレクトといった病気もゴミ屋敷化の要因となります。
ゴミ屋敷化する高齢者は寂しい気持ちをまぎらわすために物を集めるため、家族は積極的にコミュニケーションをとり、寂しさをやわらげてあげましょう。ただし、ゴミ屋敷と認識しておらず、家族が説得しても応じない場合は、不用品回収業者に相談することをおすすめします。

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